vol.724 => 「三人寄れば文殊の知恵」というのは、足し算ではない・・・

□■□■-----------------------------2024.03.11□■□■

 【対話の中に答えがある ~ クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」】

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クロスロードの辻口です。

今日は、

  「三人寄れば文殊の知恵」というのは、足し算ではない・・・

というお話です。

 

「肩を並べて同じ風景を見ているように話し合う」

対話力強化講座で、特に強調してお伝えしているフレーズです。

受講された皆さんも、このフレーズは印象深いのではないでしょうか。

 

このフレーズには、深い意味が込められています。

「肩を並べて」と表現しているのは、以下のような理由があります。

①そもそも視点を完全に一致させることはできない。

②両目があることで遠近感がわかるように、同じ対象を違った視点で眺めたほうが、

 多角的に見ることができる。

③肩を並べるようにすると、対立軸になりにくい。

 

対話の価値は、お互いの視点のズレから発する気づきによって生まれます。

「同じものを見ていても、これほど違った見方をしているんだ!」

こうした気づきが、お互いの視野を広げてくれます。

人って、どうしても「自分が見たいように物事を見てしまう」ものですからね。

 

さらに、そこで得た気づきを、肩を並べるようにして、率直に話し合います。

そうすると、両者が見えなかったところまで、視野を広げることができます。

だから、一人で考えるよりも話し合ったほうが物事を解決する力が何倍にも増すわけです。

「三人寄れば文殊の知恵」というのは、足し算ではないんですよね。

ただ知恵を出して、足し合わせるのでは、文殊菩薩にはかないません。

話し合って、視野を広げるからこそ、文殊の知恵になるわけです。

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