□■□■---------------------------2015.11.23--□■□■
「聞き上手な人」が増えれば、世の中はもっともっとハッピーになる!
【クロスロード辻口の、聞き上手になるメルマガ(ほぼ毎週月曜日配信)】
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クロスロードの辻口です。
今日は、
「うまく言う、つよく言う、くり返し言う」ではダメなんです・・・
というお話です。
先週のメルマガで、「中国人には、聞くことを軽視しているのではなく、聞くことに抵抗がある
人が多い」ということを書きました。
それについて、考察を続けています。
詳しい説明は省きますが、中国人って大変な中を生きているんです。
人口が多い国で、政治的な混乱が続き、価値観の崩壊が何度も起こっている。
そうした中では、とにかく自分の存在を周囲に主張しないと生きていけない。
声を大にして叫ばないと、誰も尊重してくれない。
みんな、そういう環境の中を生き抜いてきました。
そんなところで、「聞くことが大切ですよ~」なんて言ったって、「はあ?」となるわけです。
中国人は、「うまく言う、つよく言う、くり返し言う」ということに熱心です。
言い方を変えると、ほぼ「圧迫」です。
圧迫して相手を動かそうとする。
ちなみに、中国には「ハラスメント」「精神的苦痛」などの概念がありません。
要は「圧迫しちゃいけない」という概念がないんです。
圧迫し放題です(笑)。
聞くところによると、中国の公立学校の教師はものすごく高圧的だそうです。
生徒だけでなく、親に対しても先生は圧迫してくるそうです。
交通も圧迫です。
プープーとクラクションを鳴らしながら、どけどけ!とばかりに進みます。
日本では考えられませんが、中国はバスの運転がものすごく乱暴です。
一番大きいから、周囲を圧迫して進むんです。
路線バスがクラクションを鳴らしながらアグレッシブに走っている姿って、
日本じゃ想像できませんよね。
こっちのバスは、ホント「おっかねー」のです。
いやはや、大変な国です。
あ、話が逸れました(苦笑)。
しかし、圧迫できる相手には強いけど、圧迫できない相手には弱いんです(笑)。
だから、中国の組織って、どんな大企業でも「親分・子分の集合体」です。
上司が圧迫し、部下が屈服する。
「顧客に対しての提案営業」なども、あまりうまく行っているように見えません。
営業に行って、顧客から圧迫されて帰ってくる(笑)。
そんな彼らのコミュニケーションスタイルは、やはり改善の余地があると思うんですよね。
当然ですが、圧迫で相手を動かすのは限界があるんです。
自分より弱い人しか動かせない。
聞く耳を持たない人は動かせない。
関係が悪化することもしょっちゅうです。
お互いが圧迫し合えば、ケンカになりますからね。
だから、「うまく言う、つよく言う、くり返し言うことで相手を動かそうとする」というのを、
ひたすら一生懸命やるのは、努力の方向性を間違えているように思います。
ここまで、中国人のことを言ってきましたが、日本人だって同じですよ。
部下を動かそうとして、「うまく言う、つよく言う、くり返し言う」を、やっていませんか?
「まあ、わかるまでウルサク言い続けないとね~」なんて言っている人って多いですよね。
でも、ハッキリ言います。
10回言ってもダメなものは100回言ってもダメなんです。
自分より弱い立場の人でも、聞く耳を持たない人は動かせないんです。
これ、努力の方向性を間違えているんですよ。
では、「どのような相手でも動かせる方法」はないのか?
あります。
明確に言います。「やり取りをすること」なんです。
コミュニケーションとは「伝達」ではありません。「やり取り」です。
相手と「やり取り」をすること。
これができれば、どのような相手でも動かすことができます。
(ただし、これは「相手を思い通りに動かせる」わけではありません)
「言うことをくり返す」のではなく、「やり取りをくり返す」ようにしましょう。
部下に指示を伝えた後に、内容をどう理解したか聞きましょう。
間違っていたり、理解が足りないことがよくあります。
そうしたら、修正しましょう。
そうして、さらにどう理解したか聞きます。
ようやく正しく理解してくれた。
そうしたら、承認しましょう。
その後、しばらくしたら状況を聞いてみましょう。
うまく行っていたら、激励しましょう。
うまく行っていなかったら、どうしたらいいのか聞いてみましょう。
そうして考えさせます。
出てきたアイデアに納得がいかなかったら、ヒントを与えてみましょう。
これが「やり取り」です。
「人を動かす」ことの極意は、「やり取りをくり返す」ことなんです。
「人を動かせる人」というのは、「やり取りが上手な人」なんです。
部下とのやり取りが上手なマネージャーは、間違いなく「よい上司」です。
しかし、話がうまいマネージャーが、必ずしも「よい上司」とは限りません。
顧客とのやり取りが上手なセールスパーソンは、間違いなく「よい営業」です。
しかし、話がうまいセールスパーソンが、必ずしも「よい営業」だとは限りません。
ほかの職種でもそうですよ。
他部署と「よいやり取り」ができるのが、よい経理、よい総務、よい企画です。
会社も同じです。
取引先やマーケットと、「よいやり取り」ができているのが、よい会社です。
もうおわかりだと思いますが、「やり取り」に圧倒的に必要なのはリスニングスキルなんです。
伝える力をいくら鍛えても、やり取りは生まれませんからね。
リスニングスキルを鍛えないと、やり取りは生まれないんです。
ちなみに、「よいやり取り」は「双方向」なだけでなく「サイクル」になっています。
顧客や部下と、クルクルとサイクルが回るように活発なやり取りが行われている。
これが望ましい状態です。
中国では、まず日系企業の中国人スタッフにリスニングスキルをしっかり教育して、
こうしたサイクルがクルクル回るようにして、日系企業の生産性を向上させていこうと思います。
その次に、中国企業の生産性も向上させていきたいです。
最終的には、中国と日本の間にも、よいサイクルがクルクルと回るようにできたらいいな。
そんなふうに、上海のホテルの一室で考えています。
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12月(東京にて開催)
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●公開講座「サポーティブリスニング」アドバンストコース
1/17(日)9:30~18:00(日本語)
2016年2月(東京にて開催)
●講演会 なぜ「「聞くこと」が大切なのか
2/3(水)15:00~17:00
●公開講座「サポーティブリスニング」ベーシックコース
2/17(水)9:30~18:00
●公開講座「サポーティブリスニング」アドバンストコース
2/18(木)9:30~18:00
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編集後記
カニ、美味しいです(^^)。
でも、カニ食べていると、会話が弾まないんですよね・・・。
これじゃ、会食している意味がない。
それもどうかなあ・・・。
でも、まあ、いいか。美味しいものを一緒に食べると、仲良くなりますからね。
中国で、ホント、たくさんの友人ができています。
大変だけど、やっぱり楽しいです(^^)/
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どうぞ、ご容赦くださいませ。
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遠慮なさらず、どんどん使い回してください(^^)/
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