vol.509 => 人と会う前に「何を問いかけようかな…」と考える・・・

□■□■---------------------------2019.7.8----□■□■

 

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クロスロードの辻口です。

 

今日は、

 

      人と会う前に「何を問いかけようかな…」と考える・・・

 

というお話です。

 

 

皆さんは、これまでに「問いかけ」を意識したことがありますか?

 

これ、立場が上の人ほど、意識してほしいものです。

 

たとえば、部下と会った時に、まず気分よく「おはよう」と挨拶する。

 

その後に、どのようなことを問いかけますか?

 

「最近どう?」とか(笑)。

 

サポーティブリスニングを学んだ方なら、おわかりですよね。

 

これじゃあ、部下は何を話していいのかわからず、困惑してしまいます。

 

 

問いかけのポイントは、「相手にとってホットなことで、自分にとっても興味深いこと」です。

 

仕事でもいいし、多少プライベートなことでも構いません。

 

プライベートなことを問いかけて、相手が口ごもったら、それ以上聞かなければいいのです。

 

 

ずいぶん前の話ですが、ある方の部下の息子さんが入院されました。

 

それを、その上司の方は聞いていたので、打ち合わせの前に「そういえば、息子さん、その後どう?」と問いかけました。

 

すると、部下の方が「ええ、まあ…、有難うございます」と口ごもった感じがしました。

 

そこで、「早く回復するといいね」と言って、それ以上聞かないことにしたそうです。

 

 

その後、打ち合せが終わったところで、部下の方から「ちょっと個人的に相談があるんですけど…」。

 

内容は伏せますが、まあ家族の誰かが入院したりすると、いろいろなことで苦労があるものなんですね。

 

部下の方は、「気にかけてもらったので、せっかくなので相談したい」という気持ちになったそうです。

 

「あそこで、あれこれお話しできてスッキリしました。ホントに助かりました」と感謝されたとのこと。

 

上司が問いかけてくれたことで、「ああ、気にかけてくれているんだな」と思ったそうです。

 

すぐに相談するつもりにはならないけど、問いかけられてしばらくするとジワジワ話したくなる。

 

こういうつらい時に、抱え込まずに話せる職場かどうか。これって、大事なことです。

 

これも、「問いかけ」の効果なんですね。

 

 

「何かあったら、何でも相談しろよ」と部下に声をかけている上司は多いと思います。

 

しかし、「息子さん、その後どう?」などの「問いかけ」を行っている人は少ない。

 

問いかけのポイントは、「相手にとってホットなことで、自分にとっても興味深いこと」です。

 

「何かあったら、何でも相談しろよ」という決まり文句を言うよりも、面倒くさいですけどね。

 

けれども、「決まり文句」を言うより「問いかけ」をしたほうが、確実に大きな効果が得られます。

 

「相手は自分に関心をもってくれている。気にかけてくれている」ということが伝わるからです。

 

 

今週、人と会う前に、ちょっと「何を問いかけようかな…」と考えてみてはいかがでしょうか(^^)。

 

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