vol.417 => わざと打たせたボディは効かない・・・

□■□■---------------------------2017.8.21---□■□■

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クロスロードの辻口です。

 今日は、

        わざと打たせたボディは効かない・・・

 というお話です。

  

最近、「クレーム対応」について考察を重ねています。

クレーム対応のポイントは、相手の「主張」ではなく「立場」を聞くことです。

これ、当社の研修を受講された方は、よくおわかりですよね(^^)。

とはいえ、クレームを言っている人の話を聞くのは、やはり気が重たいものです。

「そんな時、勇気を与えてくれる言葉はないかなぁ」と思って、ちょっと探してみました。

 

そこで見つけたのが、「わざと打たせたボディは効かない(モハメド・アリ)」というものです。

「キンシャサの奇跡」と呼ばれる、1974年10月30日のプロボクシングWBA・WBC世界統一ヘビー級タイトルマッチ。

王者ジョージ・フォアマンと挑戦者モハメド・アリが対戦し、アリが劇的な逆転KO勝利をおさめました。

 

この試合で、アリがとった作戦が、「まず相手に打たせて疲れさせる」というものでした。

それまで圧倒していたフォアマンは、第6ラウンドから疲労が目立ち始め、パンチの手数・威力ともに減少。

そして、第8ラウンド。残り16秒。

疲れが足にきたフォアマンは、ニュートラルコーナー付近でバランスを崩します。

振り向いたところを、アリはすかさず顔面に右・左・右・左・右の5連打を浴びせかる。

フォアマンはたまらずダウン。

 

「象をも倒す」といわれたパンチ力をもつフォアマンは、長いラウンドを闘った経験がなかった。

そこを突いたアリの作戦勝ちです。

「 わざと打たせたボディは効かない」

そう自分に言い聞かせて、アリは若いフォアマンの猛攻にひたすら耐えたそうです。

(当時、アリ32歳。フォアマン25歳)

 

明石家さんまさんは、この「わざと打たせたボディは効かない」というアリの言葉に、大きな影響を受けたそうです。

さんまさんは、かつて離婚して多額の借金を負い、さらに世間からのバッシングも浴びて、窮地に立たされたことがあります。

何をやってもうまく行かない。何を言っても世間は好意的に受け取ってくれない。

そういう時は、運が好転するまで、世間の風向きが変わるまで、きちんと打たれなければいけない。

でも大丈夫。わざと打たせたボディは効かないから。

そのうちに、必ず相手は疲れてくる。

そう自分に言い聞かせて、逃げることなく、バッシングを受け止め続けたそうです。

 

大丈夫。わざと打たせたボディは効かない。そのうちに、必ず相手は疲れてくる。

クレームに対処する時、そう自分に言い聞かせてみてはいかがでしょうか。

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