vol.293 => 主張するコミュニケーション、理解するコミュニケーション・・・

□■□■-----------------------------------------------------2015.2.2-------□■□■


      聞き上手な人が増えれば、世の中はもっとハッピーになる!

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 大変お待たせしました。「サポーティブ リスニング スキル(聞き出す力)」養成講座に関する

 下記3つのイベントの受付を開始します。すべて東京で開催します。


 ●養成講座説明会(無料) 2/19(木)19:00~21:00 

  ⇒講座の内容だけでなく、「コミュニケーションを良好にする秘訣」などについて詳しくご説明します。

   どなたでも参加できます。企業で人事・教育を担当している方だけでなく、

   講座に興味をお持ちの個人の方もどうぞお気軽にご参加ください。


 ●ベーシック一日コース体験会(税別35,000円) 2/21(土)9:30~18:00 

  ⇒養成講座ベーシック一日コースを実際に受講することができます。どなたでもご参加いただけます。


 ●アドバンストコース体験会(税別35,000円) 3/2(月)9:30~18:00 

  ⇒アドバンストコースを実際に受講することができます。ベーシックコース受講済みの方が対象です。


 お申し込みは、このメールに折り返しご連絡ください。上記いずれも16名限定です。


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クロスロードの辻口です。


今日は、

    主張するコミュニケーション、理解するコミュニケーション・・・

というお話です。



現在、「中国で多くの日本企業を訪問して気づいたこと」を整理しています。


多くの日本企業は、中国人スタッフとのコミュニケーションに悩みを抱えています。


個人差はありますが、中国人のコミュニケーションは自己主張が強く、自分を大きく見せる、

短期的なものの見方をする、金銭に執着が強い、などの傾向があるのは事実だと思います。


顔つきは日本人と似ていますが、コミュニケーションのあり方はアメリカ人に近いですよね。


言わば、「主張するコミュニケーション」です。


(これはあくまでも一般論です。また、決して中国の方々を否定的に言うつもりはありません)



一方の日本は、言わば「理解するコミュニケーション」です。


相手のことを理解する、慮る、察することを重視します。


声高に主張しなくても、周囲の人たちがわかってくれます。


逆に、声高に主張するのは「野暮」であり、和を乱すものと見なされます。


そのため、ぶつかり合うことが少なくなり、個を抑制して全体の調和を図ろうとします。


いわゆる「チームワーク」「和を重んじる」というやつですね。



私は、どちらが良い・悪いを言うつもりはありません。


「日本人は自己主張しないからダメだ」という論調が多いですよね。


これ、ホントにそう思います。日本人はもっと自己主張したほうがいいと思うんです。


一方で、アメリカ人や中国人は、もっと相手を理解しようとするべきだと思います。


相手を理解するより、自らの主張を押し通し、相手を打ち負かそうとする。


アメリカや中国のこうした行動原理が、現在の国際社会の軋轢を生んでいるように思います。



ここに、こんな本があります。


「問いかける技術」エドガー・H・シャイン(英治出版)


著者のシャイン氏は、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院の名誉教授です。


この本、「問いかける技術」となっていますが、技術的なことはほとんど書かれておらず、

「立場の強い者が、立場の弱い人に対して、謙虚に問いかけることの意義」が延々と書かれています。


医療の現場を例に挙げて、「立場の弱い看護師が、立場の強い医師がミスを犯そうとしているのを発見した場合、

それを指摘してミスを回避させようとするかどうか」という問題提起をしています。


結論からいうと、看護師は自分の保身のために、医師のミスを指摘しない可能性が高い。 


こういう場合、「看護師は、プロとしての自覚を持って指摘するべきだ」と非難するのがアメリカ人の考え方です。


そして、看護師の責任を問う。


でも、これでは解決にならない。


本当にミスを防ごうとするなら、立場の強い医師のほうから「謙虚に問いかける」必要がある。


しかし、アメリカ人はチームワークを表面的には称賛するものの、実際は徹底的な個人主義であり、

差別意識が強く、立場の強い人は弱い人をコントロールしようとするものの、その存在を尊重しない。


立場の強い人が、弱い人の意見を聞こうとすることは極めて稀である。


とはいえ、現代の業務はどんどん複雑になってきていて、リーダーが全てを把握できるわけではない。


業務を円滑に遂行するためには、トラブルに気付いた人がただちに指摘する必要がある。


だから、リーダーはメンバーに「何かあったら指摘してくれないか?」と謙虚に問いかける必要がある。


というようなことが書いてあります。



この本、見方によっては、アメリカ人の「聞かないコミュニケーション」の問題点を指摘していると言えます。


「へ~え、こういう本をMITの教授が書くんだあ」と思って、興味深く読みました。


あ、とはいえ、決して面白い本ではありません。例には挙げましたが、おススメはしませんよ(^^;



なんで面白くないかというと、「日本人にとって当たり前の概念」だからです。


昔から、日本のリーダーは、現場に足を運び、謙虚に問いかけてきました。


この本は、それをわざわざ言っているだけです。読んでいて、「何を今さら」という感じがします。


「アメリカ人のコミュニケーションのあり方が変わり始めるのかもしれない」という点で興味深いですが、

こんな概念を有難がって輸入しなくたっていい。日本にもともとあるんですから。



でも、アメリカ人って概念を体系化・言語化するのが得意なんですよね。だから議論をリードできる。


逆に、日本人は不得意だと思います。


たとえば、「WIN-WIN」なんて、日本人にとっては当たり前の概念なんですよ。


アメリカ人や中国人の交渉は、基本的に「WIN-LOSE」なんです。


だから、わざわざ「WIN-WINでいこう!」なんて言ったりするんです。



話が逸れました。


「日本人にとって当たり前の概念」。大事なのは、これを言語化することです。


でも、「当たり前の概念」って言語化するのが難しいですよね。


当社の「サポーティブ リスニング スキル(聞き出す力)」養成講座は、

コミュニケーションに関する「日本人にとって当たり前の概念」を言語化したものです。


相手のことを、よくわかってあげようとする。そのために必要な考え方や手法を体系的に整理してあります。


言っていることは、全部当たり前のことで、真新しいことはほとんどありません。


受講者の多くが、「何となくやってたことを、表現できるようになってスッキリした」という感想を漏らします。



今回の訪中で、「中国に進出している日本企業に貢献できるぞ」と思ったのは、ここなんです。


当社の講座を足掛かりにして、自社が大切にしている理念とか、おもてなしについての考え方を教育すれば、

ベースをしっかりさせた上で教育できるので、効果が高まるはずなんです。


「ベース」というのを言い換えると、「前提条件」ですね。


理念やおもてなしについて説明する以前に、「前提条件」がそろっていないと、うまく伝わらないんですよね。


でも、前提条件が言語化できていないから、前提条件を提示できないし、こういうものだと教育できない。


「前提条件が違うことによって発生した現象を、いちいち指摘する」というやり方以外に、前提条件を教育する方法がないんですね。


中国人の行動を指摘して「そうじゃない、こうしなさい」ということは言えても、初めから「こういうふうにしなさい」って言えない。


だから、中国人たちは不満に思います。「ちゃんと初めから説明しろよ」って。



中国人って、日本人よりわかりやすいです。わからないことは「わからない」と言ってくれます。


そして、わかると実行しようとします。


その点で、中国人に対しては、きちんと説明することがより大切だと思うんです。


日本人が大切にしている「コミュニケーション」のあり方について、きちんと説明する。


「サポーティブ リスニング スキル(聞き出す力)」養成講座は、その一助を担うことができる。


それが、今回訪中して、当社が中国に進出している日本企業に具体的に貢献できるとわかったことです。



既に、こうした効果を期待して、導入したいというお話をいくつかいただいています。


まずは、今回お声掛けいただいた企業さんを全力でサポートして、効果を上げたいと思います。


いずれは、「日本企業の中国人スタッフは、サポーティブ リスニング スキルを受講するのが常識」と言われるようになりたいな。


そして、中国の現地企業も、どんどん導入してくれるようになったらいいな。


なんて、夢を見ています(^^)。


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●編集後記


 「ONE PIECE」がサッパリ面白くなくて、途中で投げ出してしまいました。


 息子が10巻までレンタルしてくれたのですが、半分も読まないまま返却(苦笑)。


 自分は、「日本人にとって当たり前の概念」が理解できないのだろうか・・・汗。


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