vol.244 => 押してダメなら、引いてみな。言ってダメなら、聞いてみな・・・

□■□■--------------------------------------2014.2.3-------□■□■

 

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クロスロードの辻口です。

 

今日は、

        押してダメなら、引いてみな。

        言ってダメなら、聞いてみな。

というお話です。

 

 

少し前の話ですが、次男は朝なかなか自分で起きられない子でした。

 

妻が、「ご飯よ」と声をかけても、グズグズしていて起きてこない。

 

母親としても、次男にはついつい甘くなってしまうものらしく、

「仕方ないわね!」なんて言いながら、起こしに行っていました。

 

一応、次男には「ちゃんと自分で起きなさい!」と言っているのです。

 

それに対して、次男も一応、「はい、わかりました」と返事はします。

 

でも結局、次の日の朝も「起きなさい!」と言われるまで起きてこない。

 

そのうちに、だんだん母親のほうも感情的になってきて、

「何度言ったらわかるの!いい加減にしなさい!」という感じになり、

朝から険悪なムードで一日が始まるようになってしまいました(苦笑)。

 

 

こういう時は、だいたい父親にお鉢が回ってきます(笑)。

 

「あなた!厳しく言ってやってよ!」というヤツですね。

 

でも私は、こういう時に「厳しく言う」ことはほとんどありません。

 

「厳しく言う」って、まったく効果がないと思ってるんです。

 

う~ん。「まったく効果がない」は言い過ぎかな。

 

でも、少なくとも、私自身は、

「誰かに厳しく言われたから、言うことを聞いて行動を改めた」という経験は

ほとんどありません。

 

たしかに、「ウルサイから言うことを聞いておこう」ということも

「なくはない」です。

 

でも、「朝、自分できちんと起きる」ということに関しては、

「他人がウルサイからやる」というのでは、ダメですよね。

 

やはり、「自分の意志」でやるべきことです。

 

 

そこで、次男を呼び、話を聞いてみることにしました。

 

私 :「朝、起きよう」と、自分では思ってるの?

 

次男:うん。「起きよう」とは思ってる。

 

私 :そうなんだ。明日は何時に起きるつもり?

 

次男:5時55分。

 

私 :そうか。で、何時に目覚ましかけるの?

 

次男:目覚ましを止めて、ちょっとしてから起きたいから、5時50分。

 

私 :でも、いつもそうやってるんだよね。でも起きられないんでしょ?

 

次男:うん。

 

私 :じゃあ、起きるにはどうしたらいいの?

 

次男:寝る前にハリー・ポッターを読んでるから、寝るのが遅くなるので、

   読まないようにする。

 

私 :え?寝る前に本読んでるんだ。お父さんと同じだな。本を読むのは

   悪いことじゃないけど、寝る前に読むのはやめたほうがいいかもね。

 

次男:あと、目覚まし時計を、枕元じゃなくて、足元のほうに置く。

 

私 :ああ、そりゃあいい考えだね。そうしたほうが目が覚めるよ。

   じゃあ、明日はちゃんと5時55分に起きて、リビングにおいで。

   お父さん、リビングで待ってるから。

 

 

翌朝、ちゃんと次男は自分で起きて、リビングにやってきました。

 

 

これ、どういうことか。

 

人に言われたことって、「やろう」とは思わないんですよね。

 

自分で言ったことって、「やろう」と思うんですよね。

 

ここに、大きな違いがあるんです。

 

 

「自分で起きろ!」と言う。

 

「自分で起きよう」と思わせる。

 

ほとんど同じことですが、実際の行動には大きな違いが出ます。

 

そして、「自分で起きよう」と思わせるのに効果的なのが、

「そのためには、どうしたらいいのか」ということについて

「聞き出す」ことなんです。

 

 

私が提唱している「聞き出す力」には、二つの意味があります。

 

一つ目は、「聞き出すスキル・能力」という意味での「聞き出す力」。

 

二つ目は、「聞き出すという行為の力」という意味での「聞き出す力」。

 

「聞き出す力養成講座」のベーシックコースでは、

一つ目の「聞き出す能力・スキル」を学びます。

 

アドバンストコースでは、

二つ目の「聞き出すという行為の力」について学ぶんです。

 

 

この「聞き出すという行為の力」を多くの人は使っていません。

 

というか、その存在にすら気づいていない。

 

だから、「伝えるという行為の力」ばかりに依存しています。

 

そして、ちょっと話を大きくしますが、

ビジネスコミュニケーションにおいて「伝えるという行為の力」に依存するのは、

もう限界に近づいているのではないかと思うのです。

 

たとえば、営業マンは顧客を説得しようと多大な努力を払います。

 

しかしながら、先ほどお話ししたように、

人は他人に言われたことって「やろう」とは思わない。

 

昔は、営業マンのほうが商品に関する情報を豊富に持っていたので、

説得型のセールストークが通用したんですよね。

 

今は、営業マンに商品に関する情報を聞かなくても、

ネットなどで簡単に情報を仕入れることが出来る。

 

さらに、市場が成熟して、競合先が増えてきたこともあり、

営業マンの言うことを鵜呑みにするような人は少なくなりました。

 

だから、説得型のセールストークが効かなくなってきているんです。

 

 

多くのビジネスマンは、「伝えるという行為の力」に依存している。

 

一方で、「聞き出すという行為の力」については、まだまだ未開拓です。

 

だって、「聞き出すという行為に力があること」に、

ほとんどの人が気づいていないんですからね・・・。

 

誤解のないように言っておきますが、

私は「伝えるという行為に意味がない」と言っているわけではありません。

 

ただ、「伝えるという行為の力ばかりに依存する」のではなく、

「聞き出すという行為の力も使ってみようよ」と言っているのです。

 

これが、

     押してダメなら、引いてみな。

     言ってダメなら、聞いてみな。

ということなんです。

 

 

今年は、この「聞き出すという行為の力」について学べる

「聞き出す力養成講座アドバンストコース」を

ぜひオープンセミナーでやりたいと思っています。

 

先日も、ある企業でアドバンストコースを開催しましたが、

受講者の多くの方が「これは、営業とマネージャーは必修にするべきだ」と

コメントしてくださっています。

 

この、アドバンストコースに参加するには、

 ●ベーシックコース(講義4時間、演習3時間)を受講している。

または、

 ●ダイジェストコース(講義2時間)を受講していて、

  さらに演習を最低1時間行っている。

のどちらかが必要です。

 

「講義は受けたけど、演習って、やったことがないな」という方は、

ぜひ、2/20(木)に行う演習会にいらしてください。

 

講義を受けてから、少しブランクがあっても大丈夫です。

 

しっかりフォローしますからね。

 

また、「聞き出す力養成講座そのものを受けたことがない」という方は、

ぜひ3/7(金)・9(日)に行うベーシックコースにいらしてください。

 

3/7に3時間、3/9に4時間と、二分割して、ベーシックコースを行います。

 

この回は、ビジネス・ブレークスルーさんとの共催ですので、

いろんな方が受講される予定です。人脈を拡げる機会にもなりますよ。

 

お申し込みは、このメールに折り返しご連絡くださいね。

 

お問い合わせも、お気軽に・・・。

 

 

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●お知らせ

 

 当社では、ビジネスパートナーを募集しています。

 

 ⇒「聞き出す力養成講座」を代理店として販売したい。

 

 ⇒「聞き出す力養成講座」と自社の商品と組み合わせて

  新しいサービスを開発したい。

 

 このようなご意向がおありでしたら、お気軽に声をお掛けください。

 

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