vol.235 => 「特徴をつかむ」のが上手い人、「本質をつかむ」のが上手い人・・・

□■□■--------------------------------------2013.11.25-----□■□■

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クロスロードの辻口です。

 

今日は、

      「特徴をつかむ」のが上手い人。

      「本質をつかむ」のが上手い人。

というお話です。

 

 

研修講師の仕事をしていると、いろんな人を目にします。

 

飲み込みが早い人、遅い人。

 

講義内容を、そのまま理解する人、自分なりに理解する人。

 

全体的に見る人、部分的に見る人。

 

ホント、さまざまです。

 

 

中には、私の口調をコピーするように学んでしまう人がいます。

 

ちょっとした「ものまね」という感じですね。

 

おそらく、特徴をつかむのが上手いんだと思います。

 

こういう人は、とても器用で飲み込みも早いですね。

 

演習の時も、議論を活発にするタイプが多く、

この手の方がいてくれると、研修を進めるのがとてもラクになります。

 

 

一方で、それほど習得は早くないけど、自分の経験と照らし合わせながら、

じっくりと学んでいく人がいます。

 

こういう人は、「特徴をつかもう」というより、

「本質をつかもう」としている感じがします。

 

その分、習得は遅い人が多い。

 

中には、初めのうちトンチンカンな質問をすることもある。

 

だから、一見すると、あまり優秀ではないような印象を受けます。

 

でも、最終的には、高いレベルまで到達する。

 

 

この、「特徴をつかむ」「本質をつかむ」のどちらがよいと、

いうわけではありません。

 

この両方を、兼ね備えた人もいますしね。

 

でも、一般的には、「特徴をつかむ」タイプの人のほうが、

評価されているように思いますが、いかがでしょうか。

 

 

ちなみに、坂本竜馬という人は、

本質をつかむのが上手だったと言われています。

 

若い頃、土佐で蘭語塾に通っていて、蘭語はさっぱり覚えなかったけど、

テキストで使っていた法律概論の訳を聞いているうちに、

いつの間にか民主主義の仕組みを理解してしまったそうです。

 

封建主義が当たり前の世の中で、「政治は民のためにある」という考え方に

当時の竜馬は本当に驚き、感動したそうです。

 

「竜馬のこの時の感動が、その後の日本の歴史を動かすことになった」

と司馬遼太郎さんは「竜馬がゆく」で書いています。

 

 

そして、ある時に、竜馬は先生の誤訳を指摘します。

 

竜馬:「今の訳、間違うちょります」

 

先生:「どこが、間違うちょるか?」

 

竜馬:「どこかわかりませんが、ただずっと間違うちょります」

 

先生:「お前のいうことはわからん」

 

竜馬:「もう一度、よく原文を見てくだされ」

 

すると、あきらかな誤訳だったそうです

 

竜馬は蘭語は出来ませんでしたが、先生の訳を聞いていて、

「民主政体で、そのようなことをするわけがない」ということを感じて、

誤訳を指摘したのですね。

 

 

竜馬には、物事の本質を理解する才能があった。

 

でも、「勉強が出来る」というわけではなく、教師たちに愚鈍者扱いされ、

竜馬は「自分は馬鹿だ」というコンプレックスを生涯抱き続けます。

 

「勉強だけでは測れない才能がある」ということですよね。

 

教える立場の者は、気をつけなければいけませんよね・・・。

 

 

そういえば、優秀な職人さんたちは、どちらかというと、

「本質をつかむ」ほうではないかと思います。

 

「特徴をつかむのが上手な人」は、アウトラインをつかむのが上手だし、

何より「ものまね」が出来ますから、教えるのも上手です。

 

でも、「本質をつかむのが上手な人」は教えるのが得意ではありません。

 

よく、「優秀な職人の技術伝承が進まない」と問題になっていますが、

それは、こうしたところにも原因があるのかもしれません。

 

 

ちなみに、よく「先輩の背中を見て盗め」と言いますよね。

 

あれ、なんでそう言われるのか、ご存知ですか?

 

背中を見て学ぶと、「当事者と同じ目線」になれるんです。

 

でも、前から見て学ぶと「コピー」になってしまう。

 

「当事者と同じ目線」で学ぶからこそ、本質が理解出来る。

 

そういうことなんだそうです。

 

結構、奥が深いですね。

 

 

さて、私の背中を見て、何かが学べるだろうか?

 

そう考えると、ちょっとマズイなあ・・・汗。

 

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●編集後記

 

 先日、ある研修を受講したのですが、その時にご一緒した方は、

 なんと85才の女性でした。しかも、現役のお医者様だとのこと。

 

 「長く続ける秘訣は何ですか?」とお聞きしたところ、品の良い声で、

 「だって、やめる理由がないんですもの」。

 

 しびれました。

 

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