vol.208 => 部下に考えさせるには・・・

□■□■--------------------------------------2013.5.13------□■□■

 聞き上手な人が増えれば、世の中はもっとハッピーになる!
【クロスロード辻口の、「聞き出す力」を考察するメルマガ】
                http://www.cross-r.jp/

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 ●5/16(木) 第29回オープンセミナー
  人間関係構築&人脈マッチングのプロが語る、
  「聞き出す力を活かした営業」の極意とは?

 ●6/14(金) 第30回オープンセミナー
  「FC東京の“聞き出す力”を活かしたクラブ運営」

 どちらも、参加者募集中です。
 お申し込みはこのメールに折り返しご連絡くださいね。

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クロスロードの辻口です。

今日は、

     「部下に考えさせる」には、
     「考えろよ!」と言うよりも、
     「考えを聞き出す」ほうがいい。

というお話です。


先週、「しゃべり過ぎない」ということについて書いたところ、
多くの方から「そうなんだよね~」とコメントをいただきました。

ある経営者の方からは、
「今日こそは、社員の意見を聞こう!と思って面談を始めたのに、
なかなか意見が出てこないと、どうしてもイライラしてしまって、
気がつくと自分の考えを滔々としゃべっている自分がいるんです」
なんてコメントをいただきました。

経営者や、管理者の人たちは、
部下の人たちに「もっと自分の考えを持ってほしい」と思っている。

まあ、部下の人たちとしては、自分たちなりの考えはあるんだけど、
「ヘタなことを言って痛い目に会いたくない」という思いもあるので、
「黙っているほうが得策だ」となっちゃうんでしょうね。

元々、日本という国は、自己主張することをよしとせず、
「ヘタなことは言わないほうがいい」という文化がありますから、
余計に「自分の考えを述べる」ということをしないんですよね。

6月のオープンセミナーで講師を務めてくださるFC東京の阿久根社長は、
そうした日本の文化的背景が育まれた要因を、
「島国、鎖国、農耕民族」という言葉で表現しています。


さらに、今の世の中は、どんどん便利になっています。

以前の世の中は不便でしたから、
自分で考えなければいけないことが、たくさんあったわけです。

今はホント、便利な世の中ですからね。

たとえば、どこかに出かけるにしても、
「目的地までの行き方を、あれこれ考える」なんて、
やらなくなりましたよね。

電車で行くなら探索ソフトで。

車で行くならカーナビで。

目的地と到着予定時間を入れれば、検索結果がポンと出てきます。

「便利になる」ということは、
それだけ「自分の頭で考えなくて済む」ということです。

それに加えて、最近の子は一人っ子が多いので、
親や周囲が何かと面倒を見てくれる中で育っている。

これも、自分の頭で考えなくなる原因になります。

元々日本は「自己主張をしない文化」である上に、
最近は、実際に「考えなくても済む世の中」になっているんですね。

そう考えると、ちょっと怖い気がします。

阿久根さんは、「自立」という言葉を用いていますが、
「自分で考える、自分で課題を解決する、自分で意思決定できる、
自分で行動できる」という人が育ちにくい世の中なわけです。

これは、企業にとっても、実に悩ましい問題です。

とはいえ、先ほどから言っているように、
「自分の頭で考えろよ!」と言っても効果はありません。。

そこで、阿久根さんは、「聞き出す」ことを大切にしているんです。

「相手が考えていることを上手に聞き出す」ということは、
「相手の考える行為をサポートする」ことにつながります。

皆さんも、誰かと話している時に、いろいろな発想が浮かんだり、
考えがまとまったりすることって、よくありますよね?

自分で考えることに慣れていない人に対しては、
そういうことを、周囲の人がやってあげる必要があるわけです。

私が思うに、これからの時代、上に立つ者は、
「ビジョンを示す」ことだけでなく、
「考えを聞き出す」ことも大切だと思うのです。

実際に、阿久根さんはFC東京の社長に就任して、
「FC東京のビジョンを示す」と共に、
「それを実現するために、どうすればよいのか」ということを、
問いかけ続けたわけです。

以前だったら、リーダーはビジョンを示すだけでよかった。

部下たちは、「そのビジョンを実現するには、どうすればよいのか」
ということを自分たちなりに考えて、実行していったわけです。

でも、今の世の中は、「自分で考える、自分で課題を解決する、
自分で意思決定できる、自分で行動する」ということが
できない(または得意ではない)人たちが増えてきている。

そのため、リーダーは、部下が考えることについても
サポートしてあげる必要がある、ということなんでしょうね・・・。


阿久根社長のお話、部下が一人でもいるという人には、
ぜひ聞いてほしいです。

それから、子供を持つ親御さんや、
何らかの指導をする立場の人たちにも、ぜひ聞いてほしいです。

実際に現場で活躍している人の声をライブで聞くというのは、
本当に勉強になります。

記念すべき30回目のオープンセミナーですし、
私もとても楽しみにしています。

お申込みは、このメルマガに折り返しご連絡くださいね。



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5/16(木)に開催する第29回オープンセミナーのご案内です。

今回は、「聞き出す力」を営業やビジネスマッチングに活かして、
高い成果を上げている方をゲスト講師にお招きします。
詳細は ⇒ http://www.cross-r.jp/service/image/seminar20130516.pdf

講師の内田雅章さんは、
人脈形成やビジネスマッチングのスペシャリストとして有名な方で、
たくさんの本も出されています。
オフィシャルサイト ⇒ http://uchida-masaaki.jp/

その内田さんが、いつも心がけているのが、
「相手が困っていることを聞き出して、解決してあげること」なのです。

「話すことばかり考えている」「提案というと、商品説明しかできない」
こうした営業マンの意識が変わる、よいきっかけになると思います。

当日は、営業のお話だけでなく、ビジネスマッチングや人脈形成についても
触れていただけると思いますので、営業マンだけでなく、マネージャーや
経営者の方々にも、ぜひお越しいただきたいです。

皆さまのご参加を、お待ちしております(^^)/

●タイトル 人間関係構築&人脈マッチングのプロが語る、
      「聞き出す力を活かした営業」の極意とは?

      -「営業」とは、商材について「話すこと」ではない。
      -初対面から、必ず「次」につなげるテクニック。
      -1年間でコピー機200台を2年間継続して販売した営業術とは。
      -1分で1億円のビジネスが決まった交渉術とは。

●日 時  5/16(木)19:30~21:00 (19:00開場)

●場 所  東京都中央区日本橋人形町1-11-12
      リガーレ日本橋人形町アネックス3F
      最寄駅:水天宮前駅 人形町駅
      昨年までのセミナー開催場所とは異なります。ご注意ください。

●料 金  5000円

●申 込  本メール( mailmag@cross-r.jp )に折り返しご連絡ください。
      メルマガ読者以外の方のご参加も歓迎いたします。

●交流会  セミナー終了後、簡単な交流懇親会を実施します(22:45終了)。
      お申し込み時には、こちらの参加の可否もご連絡ください。

●講師プロフィール 内田 雅章(うちだ まさあき)
 1970年、愛知県生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、三和銀行(現・三菱
 東京UFJ銀行)入行。システム部、東京本部審査部等を経て、2000年に退行。
 その後、マンションンデベロッパー、仕出し弁当販売、銀座のクラブ経営
 などを経て、日本ベンチャー協議会事務局長に就任。 そこで培った社長
 ネットワークを活かし、2004年(株)就職課を設立。新卒採用支援および学生
 市場におけるマーケティングを主軸とした事業を展開。現在は(株)読売情報
 開発社長室顧問、エン・ジャパン(株)顧問、シャープ(株)ビジネスアドバイ
 ザーなどを務める傍ら、自らの体験から得た人脈作りのノウハウをベースに、
 「人脈力」「社長の心のつかみ方・会話術」「営業心理学」などをテーマに
 した企業研修や講演・執筆など幅広く活動中。
 【主な著書】近著『1分で1億円の契約をとる方法』(朝日新聞出版)、
 『図解「人脈力」の作り方』(講談社+α文庫)、『32歳からの「人脈」
 使いこなし術』(すばる舎)、『加速上昇』『政治屋失格』(ビジネス社)、
 『3年間は言いなりになりなさい』(サンマーク出版)、『5つの仕事力』
 『伝説の就活』(ゴマブックス)他多数

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続いて、6/14(金)に開催する第30回オープンセミナーのご案内です。

記念すべき第30回は、ゲスト講師に「FC東京」の阿久根社長をお招きして、
「FC東京の“聞き出す力”によるクラブ運営」について語っていただきます。
詳細は ⇒ http://www.cross-r.jp/service/image/seminar20130614.pdf

講師の阿久根謙司さんは、「自ら考え、自ら解決する=自立」を掲げ、
そのためには「考えを押し付ける」のではなく「考えを聞き出す」ことが
大切であると考えています。

まさに「聞き出す力」をクラブ運営に活用されているわけです。

当日は、実際に選手たちが変わっていく様子や、そこでの会話の内容など、
具体的でリアルな「ナマのお話」がたくさんお聞きできると思いますので、
サッカー好き、スポーツ好きの方だけでなく、
組織運営・マネジメント、教育・人材育成などに携わる方々には、
ぜひご参加いただきたいです。

もちろん、若い方々のご参加も大歓迎ですよ。

皆さまのご参加を、お待ちしております(^^)/

●タイトル 「FC東京の“聞き出す力”を活かしたクラブ運営」

●日 時  6/14(金)19:30~21:00 (19:00開場)

●場 所  東京都中央区日本橋人形町1-11-12
      リガーレ日本橋人形町アネックス3F
      最寄駅:水天宮前駅 人形町駅
      昨年までのセミナー開催場所とは異なります。ご注意ください。

●料 金  5000円

●申 込  本メール( mailmag@cross-r.jp )に折り返しご連絡ください。
      メルマガ読者以外の方のご参加も歓迎いたします。

●交流会  セミナー終了後、簡単な交流懇親会を実施します(22:45終了)。
      お申し込み時には、こちらの参加の可否もご連絡ください。

●講師プロフィール 阿久根 謙司(あくね けんじ) 
 東京フットボールクラブ株式会社(FC東京)代表取締役社長
 1961年、埼玉県出身。早稲田大学商学部卒。小学校3年生から野球を始め、
 早稲田実業野球部では1978年春夏甲子園大会に出場、その後、早稲田大学に
 進学し野球部主将(第73代主将)を務め、二度の六大学ベストナインにも
 選出された。1984年、東京ガス株式会社に入社。同社硬式野球部に入部し
 1987年にはドラフト候補となる。1999年、硬式野球部監督に就任。監督退任
 後は社業に専念し、総務部の株主総会担当や研究開発部門の人事担当を経験。
 2011年、東京フットボールクラブ株式会社代表取締役社長に就任。

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●編集後記

 最近、「当社は、ビジネスで必要な『聞き出す力』の補習塾です」という
 表現が気に入っていて、自己紹介の際などによく使っています。

 コーチングやカウンセリングなどの「応用技術」ではなく、日常の業務で
 必要とされる「話を詳しく聞き出す力」を短期で伸ばす補習塾なわけです。

 「我ながら、本当にやりがいのある、面白いフィールドを見つけたなあ」
 なんて考えて、ワクワクしながら仕事をしています(^^)。

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※ 話をわかりやすくするために、割り切った表現をすることがあります。
  ご容赦くださいませ。

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