vol.196 => 相手の「立場を聞く」ことが、「最高の潤滑油」になる・・・

□■□■--------------------------------------2013.2.18------□■□■

【クロスロード辻口の、「聞き出す力」を考察するメルマガ】
                http://www.cross-r.jp/

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おかげさまで、先日のオープンセミナーはとても好評でした。

お忙しい中、お越しいただいて、本当に有難う御座いました <(_ _)>。

次回のオープンセミナーは、元東京地検特捜部検事の現役弁護士さんに、
「聞き出す力」について語っていただきます。

「元検事の企業法務弁護士が語る、シリアスな場面での『聞き出す力』とは?」

3/13(水)開催です。

会場に余裕があるので、まだまだ受付は可能ですよ。

お申込みは、このメールに折り返しご連絡くださいね。

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クロスロードの辻口です。

おかげさまで、先日開催したオープンセミナーは、とても好評でした。

参加された方々が、ニコニコしながら口々に「なるほどね、よくわかったよ」、
「明日からさっそく使ってみるよ」と言ってくださるのは、ホント嬉しいです。

これからも、より多くの方に喜んでいただけるよう、がんばりますね。

とはいえ、次回のオープンセミナーは、私は講師を務めないんですけど(汗)。


でも、次回のセミナー、私は受講生の立場としてホントに楽しみにしています。

もちろん私は、次回講師を務めてもらう渋谷弁護士のところをお訪ねして、
その「聞き出す」ノウハウや、考え方などについて、お話を聞いています。

だからこそ、楽しみなんです。


渋谷さんのお話を聞いていて面白かったのが、
暴行を受けてケガをした被害者から話を聞き出すシーン。

渋谷さんはそういう時、
「ケガの痛みを、どのように紛らわそうとしたのか」ということを
聞いてあげるそうです。

そうすると、「ティッシュボックスにあった紙を全部出したり、元に戻したりして
気を紛らわせていた・・・」なんて会話が出てくるそうです。

このメルマガを以前から読んでいる方は、
「話を聞くのは、言葉を聞く、事柄を聞く、立場を聞く、の3つがある」
というお話を覚えていませんか?

もちろん、聞くべきは「立場」なんです。

「ケガをして痛かった」というだけでは、「言葉」を聞いているだけです。

そうではなく、気を紛らわせる場面までじっくり聞いてあげると、
「その人が味わった苦しみを、一緒に再体験しているような感じ」になります。

そうすると、双方に共感が生まれます。

その結果、深い話が聞き出せるようになるんです。

これが、「立場を聞く」ということです。

ビジネスシーンでは、「立場を聞く」ということがとても大切なんですが、
検事さんが扱うようなシリアスな場面でも、同じなんですね。


「立場を聞く」というのは、言わば「最高の潤滑油」になります。

だから、ビジネスシーンだけでなく、日常の場面でも役に立つんですよ。

旦那さんや奥さんの、「それで、何が言いたいの?」と思うような愚痴話を、
バカにしないで最後まで聞いてみましょう。

それが、「立場を聞く」ということになります。

最後まで聞いてみて、「やっぱりバカバカしいな」と思うかもしれませんが、
相手との関係が必ず良好になりますよ。


例えば、クレームを言ってきた人がいるとしましょう。

クレームの時も、「相手の主張」ではなく「相手の立場」を聞きましょう。

「こうしろ、ああしろ」という「相手の主張」をいくら聞いても、
お互いの関係は良好にならないし、歩み寄ることもできません。

でも、「相手の立場」を聞いていると、相手が何を怒っているかわかります。

そうすると、何を譲歩すればいいのかわかるので、
こちらとしても妥協案を提案しやすくなります。


私は大学卒業後、日本旅行という旅行代理店に入社しました。

旅行会社というのは、何かあるとクレームの嵐みたいな感じになります。

私はその後、大変な状況をたくさん経験しましたが、
正直言ってそれほどシンドイと思うことはありませんでした。

よっぽど、旅行代理店の仕事がシンドかったんでしょうね。

まあ、いいんだか、悪いんだか・・・(苦笑)。


話を戻しましょう。

外交なんかでも、「立場を聞く」ということが、とても大切です。

現在、国境問題で中国や韓国などと緊張感が高まっていますが、
双方の主張をぶつけ合うだけでは、歩み寄ることはできません。

主張をぶつけ合うことも大切ですが、
その裏で「お互いの立場を聞き合う」ことが大切です。

政権が変わって、ホットラインがつながらなくなった結果、
「お互いの立場を聞き合う」ことができなくなったのも、
現在の状況を招いた一因だと言えるそうです。


さて、3/13(水)の、皆さんのご予定はいかがですか?

今年から、新しいセミナー会場を利用するようになりましたが、
以前に比べて、とてもキレイで空調もよくなりました。

会場のキャパシティも余裕があります。

元検事の弁護士さんが「聞き出す力」について語るという、
滅多に聞けないお話です。

たくさんの方々のご参加を、お待ちしていますね。


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2013年 第2回目のオープンセミナーのご案内です(^^)/

元・東京地検特捜部検事だった現役弁護士さんに、「聞き出す力」について
語っていただきます。

「元検事の企業法務弁護士が語る、シリアスな場面での『聞き出す力』とは?」

-通常のビジネスシーンとシリアスな場面とで共通するポイント・異なるポイント
-話を聞く場面による違いと、話してもらう相手の立場による違い
-聞く前にすべきこと
-あるべき姿勢とは
-必要とされる「力」とは

経営者、危機管理担当者の方は必聴のセミナーですよ。
お知り合いの方のご紹介も大歓迎です。ぜひお誘いください。

●日時  3/13(水)19:30~21:00 (19:00開場)

●場所  東京都中央区日本橋人形町1-11-12
     リガーレ日本橋人形町アネックス3F
     最寄駅:水天宮前駅 人形町駅
     昨年までのセミナー開催場所とは異なります。ご注意ください。

●料金  5,000円

●申込  本メール( mailmag@cross-r.jp )に折り返しご連絡ください。


講師プロフィール
渋谷 卓司(しぶや たかし)

西村あさひ法律事務所 パートナー弁護士
1990年慶應義塾大学法学部卒業。
2004年ジュネーブ国際大学経営学修士課程修了(MBA)。

1992年4月から2010年3月まで検事。その間、東京地検特捜部等で犯罪捜査・
刑事裁判立会等の検察実務に従事したほか、法務省刑事局付、外務省在ジュ
ネーブ国際機関日本政府代表部一等書記官として、各種条約交渉を中心とする
国際業務に、法テラス本部総務部財務会計課長、法務省法務総合研究所総務
企画部副部長として、予算等管理部門の総括業務に、従事。所属組織、国籍
を問わず、あらゆる立場の人から様々な話を聞く経験を有する。

2010年4月、弁護士に転職し現在の事務所に入所。検事時代の経験を生かし、
国内外で生じる企業の役員や職員による不正や不祥事に関する事実調査・当
局対応・関連紛争対応・再発防止策の提言などの危機管理・コンプライアン
スを中心とする企業法務に従事。各種企業の第三者委員会委員のほか、総務
省参与、福島原発国会事故調協力調査員等を歴任。著書(共著)に「実例解説 
企業不祥事対応-これだけは知っておきたい法律実務」(経団連出版)、「ビジ
ネスパーソンのための企業法務の教科書」(文春新書)。


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●編集後記

これまで当社では、たくさんのセミナーを開催してきましたが、
外部の方に講師をお願いするのは、今回が初めてです。

それで、この週末、これまで何回セミナーをやったのか数えてみたら、
なんと次回で27回目でした。

結構やっていますね。

それ以外に、毎月数回は外部でセミナーをやっていますから、
人前でお話しするのは、結構な回数になります。

その割に、話がうまくならないなあ・・・汗。

まあでも、私は「聞き出す」ほうが専門だから、いいのかな(^^;

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※ 本文中、話をわかりやすくするために割り切った表現をしています。
  ご容赦くださいませ。

※ 本メールで得たノウハウや考え方、ヒントなどを、転用、転載、転送
  するのは、まったく構いませんし、出典を明示する必要もありません。
  遠慮なさらず、どんどん使い回してください(^^)。

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