vol.176 => 「間のとり方」について・・・

□■□■--------------------------------------2012.9.18------□■□■

ビジネス・ストーリー ライターの辻口です。


今日は、

       「間のとり方」について・・・

お話しします。

 

私は以前から、

「間」というものに、大変興味を持っています。

 

話す時だけでなく、

文章を書く時も、「間」を意識しています。

 

このメルマガも、「間」が多いですよね…(笑)。

 

これも、好き嫌いがあって、

「やたらと読点や改行が多くて、読みにくい!」

という人もいれば、

「つっかえずに、スーッと読めるからいい!」

という人もいます(^^)。

 


とはいえ、「間をとる」というのは、

ただ単に「間(あいだ)を開ければいい」

というわけではありません。

 

そこが、難しいところですよね…。

 


私は「間」について、

「砂に水をかけて、沁み込ませていくようなものだ」

と考えています。

 

あまり一気に水をかけてしまうと、

沁み込んでいかずに、水が流れ出してしまう。

 

そういう時には、

沁み込んでいくまで、少し待ちますよね。

 

これが、「間」なんだと思います。

 

話す時には、相手の表情を見て、

「沁み込み具合」を確認しながら話すわけです。

 

どうせ、たくさん話したところで、

沁み込まなければ、意味がない…。

 

そう割り切って、

相手の理解するスピードに合わせて、適量を与えていく。

 

そうすることで、「間」が生まれる。

 

よく、「話の間がとれるようになりたい」という人がいますが、

「間をとる」のは適量を与えるための「手段」であって、

「目的」ではないのです。

 


文章を書く時はどうか。

 

文章を書く時は、相手の顔が見えません。

 

だから、沁み込み具合が確認出来ない。

 

でも、文章の場合は、

読み直してみると、濃淡がありますよね。

 

「ここはよく読んでほしいな…」という「濃い」ところが、

あまりに続くと、文章として重たくなります。

 

そういう時は、改行を多くしたり、

例え話を加えたりして、間をとります。

 

あまりに濃度が高いと、水あめみたいにネットリして、

喉ごしが悪くなる(^^)。

 

だから、薄めてあげるんです。

 

とはいえ、あまりに薄めてしまうと、

「内容がない文章だ!」と言われてしまいます。

 

そこの加減が、ムズカシイ・・・(苦笑)。

 

書き慣れていない人の文章は、

「内容を濃くしよう!」とリキんでしまって、

かえって読みづらくなることが多いんですよね。

 

私も以前は、

すごくギチギチで、漢字が多くて、

読んでいて疲れる文章を書いていました。

 

こういう文章って、

「独り善がりの文章」なんです。

 

「自分が考えていること」を言葉にしただけで、

「相手に理解させること」まで考えていない…。

 

会話で、相手のことなどお構いなしに、

言いたいことを勝手にしゃべっているのと同じです。

 


「間」を意識することは、

相手を思いやること…。

 

そう考えると、「間」をとることで、

なんだか、少し大人になれたような気がする…。

 

まあ、こんなことを考えて喜んでいるうちは、

まだまだ、子供なのかもしれませんが…(^^;

 


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次回の「聞き出す力養成講座」は12/5(水)19:30~21:30に開催します。

詳細は、後ほどご案内しますので、まずは予定の確保をお願いしますね。

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 ●編集後記

  早いもので、リーマン・ショックから、もう四年が経つのですね…。

  一週間ほど苦悩して、大リストラを決断したのが、昨日のようです。

  たまに、元社員のみなさんが、元気で頑張っている様子を知らせて

  きてくれるのですが、いまだに自責の念が薄らぐことはありません。

  いつまでもメソメソするつもりはありませんが、その当事者として

  忘れたり誤魔化したりしてはいけないことだ…、と自戒しています。

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※ 本文中、話をわかりやすくするために割り切った表現をしています。

  ご容赦くださいませ。


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  私の考え方って、決して人を不幸にするものではないと思うんです。

  多少なりとお役に立てるなら、こんなに嬉しいことはありません。


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