vol.163 =>「動こうとしているものを動かす」のと・・・

□■□■--------------------------------------2012.6.18------□■□■

ビジネス・ストーリーライターの辻口です。


今日は、

   「動こうとしているものを動かす」のと、

   「動こうとしていないものを動かす」のは、違う・・・。

というお話です。

 


前回、私なりの「人材の定義」について触れたところ、

とても多くの方々から、コメントをいただきました。

 

その多くは、

    なるほどねえ。わかるような気がするよ。

    でも、「相反する要素を高い次元で兼ね備える」ってのは、

    難しいなあ・・・。

というコメントでした(^^)。

 

特に、中小企業の場合には、

「高い次元も何も、そもそも、社員が動かないんだよ」

という声がたくさん寄せられました。

 

社員や部下が、思うように動かない・・・。

 

これは、経営者だけでなく、

「メンバーを持つ人の共通の悩み」かもしれませんね。

 

そして、社員を効果・効率的に動かすために、

様々なマネジメント論が存在します。

 

そこで、私が気をつけてきたのは、

    同じ「動かないものを動かす」という行為でも、

    「動こうとしているものを動かす」のと、

    「動こうとしていないものを動かす」のは違う。

ということです。

 

ちょっと、感覚的な言い方になりますが、

「動こうとしているものを動かす」のであれば、

「背中を押す、きっかけを作る、ヒントを与える」などの

「ちょっとしたアクション」を提供しますよね。

 


一方、「動こうとしていないものを動かす」のであれば、

それこそ、「よっこらしょ、よっこらしょ」と

動かし続けなくてはいけません。

 

これは、大変な労力を必要とします(^^)。

 

どちらも、「動かないという状態は同じ」です。


しかし、

      「動こうとしているもの」と

      「動こうとしていないもの」では、

      「動かす労力」に大きな違いが出る。

のです。

 


すなわち、企業で言うと

    「マネジメントにかかる負荷が、まったく違う」

ということになります。

 

「企業再生のプロ」と呼ばれる人たちは、

この違いをよく理解しています。

 

彼らは、まず社内を見渡して、

「動こうとしていたけど、動かなかった人たち」を探します。

 

そして、「動かなかった理由」を取り除きます。

 

JALの再生なども、そうです。

 

中堅社員たちは、

「ホントは、こうするべきなのに・・・」と、

本来自分たちがやるべきことが、わかっていたと言います。

 

でも、以前のJALは、

政治的な思惑などで左右されることが多かった。

 

そのため、中堅社員たちは、

「自分たちがどうこう言ったところで、仕方がない」と、

あきらめてしまっていたのです。

 

JALの再生チームは、

そうした政治的なしがらみなどを排除して、

中堅社員たちが、動けるようにしてあげたそうです。

 

すなわち、

「動こうとしていたけど、動かなかった人たち」を

動かしたわけです。

 

では、「動こうとしない人たち」は、どうすればよいのか?

 

「入れ替える」ことです。

 

動こうとしない人たちを、無理に動かす必要はないのです。

 

まあ、実際には、そう簡単には行かないんですけどね(苦笑)。

 

でも、

    同じ「動かないものを動かす」という行為でも、

    「動こうとしているものを動かす」のと、

    「動こうとしていないものを動かす」のは違う。

ということは、ぜひ気をつけてみてください。

 

「動こうとしているものを動かす」には、

小難しいマネジメント論なんか、必要ありません。

 

それこそ、今夜、

「社長とヤキトリとビールの三点セット」を提供するだけで、

動き始めるかもしれませんよ(^^)/

 

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 ●編集後記

 この週末、今度は39度近くの熱を出してしまいました。

 元々、体は強いほうなのですが、疲れが溜まっているのかな・・・。

 おかげさまで、今は快方に向かっています。

 水曜日にセミナーがあるので、早く治さなきゃ・・・。


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