vol.149 => 「ジャパネットたかた」を研究して思うこと・・・

□■□■--------------------------------------2012.2.20------□■□■


クロスロードの辻口です。


今日は、

    「ジャパネットたかた」を研究して思うこと。

をお話しします。

 

私は以前、「ジャパネットたかた」をずいぶん研究しました。

 

同社は、佐世保にある、500名そこそこの企業です。


高田社長と同じ「MC」と呼ばれる仕事をしているのは13名。


取扱商品に、オリジナルなものはありません。


パナソニックやシャープなどの、ナショナルブランドばかりです。


ですから、

    「地方にある、独自の商品を持たない中堅企業」

と言えます。

 

その会社が、通販会社でトップなのです。


年間売上は、なんと1500億円以上。


そして、さらに成長を続けています。

 

これって、どう考えたらいいんでしょうね・・・。

 

日経新聞がよく言う、

「独自の画期的な商品を持っている」わけではないし、

「グローバルに海外展開をしている」わけでもない。

 

同社は、経営誌でよく取り上げられます。

 

「高田社長の理念が素晴らしい」とか、

「社員に愛情を持って接している」とか、

「ビジョン・方針が明確だ」とか、

いろいろ言われています。

 

でも私は、

      ジャパネットが伸びてきたのは、

      純粋に、売り方が上手いからだ。

と思っています。

 

こういうと、ジャパネットをバカにしているように

感じられちゃうんですよね(苦笑)。

 

一般に「売り方が上手い」というのは、ほめ言葉になりませんが、

私は、ほめるつもりで使っています。

 

みなさんは、

「ジャパネットは、商品を売るのではなく、使い勝手を売っている」

と言われていることをご存じですか?

 

ビデオムービーなどを売る際に、

「この商品は優れている」なんて話はしません。

 

「こんなふうに使える」ということを、

難しい言葉を一切使わずに、わかりやすく説明する。

 

そうして顧客に、

        「自分が使っている姿」

をイメージさせます。

 

これが、とても上手なんです。

 

孫の運動会をビデオに撮りたかったけど、

今まで一歩踏み出せずにいたおじいちゃんが、

「これなら、自分にも使えそうだな・・・」と感じて

購入を決断します。

 

ジャパネットは、パソコンも結構売っています。

 

世の中には、

「パソコンを始めたいけど、いろいろ不安・・・」

と感じている人って、まだまだたくさんいるんですね。

 

そういう人たちに対して、

    「初心者なら、この程度の機能で十分です」

という売り方をする。

 

少し前に、

     顧客は、

     「最高のものを求めている」のではなく、

     「最適のものを求めている」。

ということをお話ししましたね。

 

ジャパネットは、そのことを、よく理解しています。

 

そして、顧客のほうも、そのことを理解している。

 

「ジャパネットは、やたら高いものを

売りつけるようなことはしない」と信頼しているのです。

 

こうした信頼を得ているせいか、

同社は、ブランド力が高いことで知られています。

 

「ブランド・ジャパン2010」で、同社は15位でした。


ちなみに、14位はキリンビールで、16位は東芝です。

 

オリジナルの商材を持たない同社が、

「高田社長のキャラ」だけで、

ここまでのブランド力を持つことは出来ませんよね。

 

ここまで読んで、おわかりいただけると思いますが、

私が「純粋に売り方が上手い」と述べたのは、

決して「バカにしている」のではないのです。

 

とても、素晴らしいことだと思っています。

 

世の中には、

       「一歩踏み出したいけど、何となく不安」

という人たちが、たくさんいます。

 

そういう人たちに、適切なご案内をすることは

とても意義のあることだと思います。

 

それが、営業(販売も含む)なんですよね。

 

営業とは、

お客さんに無理を言って頭を下げて、

商品を押し込むことではないんです。

 

なお、私はジャパネットが伸びてきた理由を

「営業が上手いだけ」と言っているわけではありません。

 

逆に、盲目的に礼賛しているわけでもありません。

 

でも、独自の商材を持たない地方の中堅企業が、

これだけの成長を遂げてきた理由について、

もう少し注目されてもよいと思っています。

 

---------------------------------

 お待たせしました!「聞き上手になるためのセミナー」開催です!

 今年は、数回しか開催できませんので、この機会をお見逃しなく!

  (お申込みは、このメールに返送してもらえればOKです)

---------------------------------

辻口が「ものがたり」を作成する上で活用している「聞くノウハウ」を

体系化してお伝えする「クロスロードで最も人気の高いセミナー」です。


「これって、どうやって聞き出せばいいんだろう?」と思うことが、

簡単に聞き出せるようになります。


しかも、尋問という感じではなく、相手に喜んでもらいながら・・・。


これこそが、「真の取材力」ですよね。


とはいえ、催眠術をかけたりするわけではありませんよ(笑)。


聞いてみれば、誰でも「ああ、そうすればいいのか」と納得できる、

常識的で、当たり前のことです。


それを、きちんと体系化してお伝えするのが、このセミナーです。


昨年は、「原理・原則編」「実践編」と分けて提供していましたが、

今年はそれらを整理・統合した新バージョンで提供します。


楽しみにして、いらしてくださいね(^^)/


名称  「聞き上手になるためのセミナー」


日程  2/28(火) 19:30~21:30(19:00開場)


場所  スター貸会議室 飯田橋
    東京都千代田区飯田橋3-4-3 エレガンス飯田橋2階
    詳細地図→ http://bit.ly/jfhqDO


内容   1.「聞き上手」とは、相手の真意が聞けること

     2.「相手の真意」を聞き出すために、必要なこと

     3.「本当の聞き上手」は、一緒になって考える

     4.「話しやすい雰囲気」の作り方

     (内容は、検討の結果、修正・変更される可能性があります)


予定   19:00       開場 参加者同士の交流
     19:30~21:30 セミナー(途中休憩はありません)


定員    20名

料金    5,000円

申込   「聞き上手になるためのセミナー参加希望」と明記の上、
     このメールにそのままご返信ください。


---------------------------------

※ 本文中、話をわかりやすくするために割り切った表現をしています。

  ご容赦くださいませ。


※ 「ものがたり」「物語的」はクロスロードの登録商標です。


※ クロスロードは、中堅・中小企業経営者を支援する事業を営んでいます。

  現在は、営業戦略に関するコンサルティングサービスに注力しています。


※ このメールは、クロスロードが今後もお付き合いしたい方々に対して、

  たまに思い出してもらいたいなあ…と、勝手に送りつけております。

           申しわけありません  <(_ _)> 
 
  でも、辻口自身が、ウンウン悩んで、本質的なことを書いています。


※ 本メールで得たノウハウや考え方、ヒントなどを、転用、転載、転送

  するのは、まったく構いません。むしろ積極的にやってくださいね。

  私の考え方って、決して人を不幸にするものではないと思うんです。

  多少なりとお役に立てるなら、こんなに嬉しいことはありません(^^)


※ 当社のホームページからメルマガ登録ができます。お知り合いの方で

  内容に興味のありそうな方がいらしたら、ぜひおすすめしてください。


※ 「辻口にひとこと!」という方は本メールにそのままご返信ください。


▼配信停止・配信先変更をご希望の方は、こちらからお手続き願います。
 http://bit.ly/jBefzV

▼その他、本メールに関するお問い合わせはmailmag@cross-r.jp まで
 
 お願いいたします。


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃■発行元 :クロスロード株式会社
┃      http://www.cross-r.jp/
┃■発行人 :辻口 寛一(クロスロード株式会社 代表取締役社長)

┃■E-Mail :mailmag@cross-r.jp
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 Copyright (c) 2012 CROSS ROADS Co., Ltd. All Rights Reserved.